最新技術(マルチファンビーム深浅測量) |
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衛星からの位置情報を利用した RTK_GPS デジタル汀線測量では、基準点測量や水準測量のように計測機器を設置してレベルを計測するという必要がないため、直接、秒単位の位置情報(X・Y 座標)にマッチした地形データ(高さ)をリアルタイムに得ることができる。RTK_GPS は一般的に、X・Y方向では±cm、Z方向ではX・Y 方向の2倍の精度を有するといわれており、3級水準測量の精度を満足するものである。 また、満潮時に水深が増し、測深機を搭載した調査船が岸近くまで入れるような場合には、RTK_GPS とデジタル測深機を搭載したデジタル測深を併用することにより、より精度の高い汀線地形及び海底地形を得ることが可能となる。 ■ナローマルチファンビーム測深のイメージ図 マルチファンビームによる海底地形調査では、 1秒間に240本のビームを数十回海底に向けて 発射することにより、一度に120度の海底を 6mmの水深レンジ分解能で計測できるため、 その測深ポイント数は超高密度なものとなる。 ■海底地形図 航跡図に基づいて作成された海底地形図は、 500m×500mの調査範囲を略20mピッチに走行して 得られた秒単位の位置情報を持った膨大な水深データから 作成されている。 そのため小さなサンドウエーブや岩礁の形状等細部の 詳細な表現ができ、それに基づいた解析が可能となる。 ■鳥瞰図 海底地形図を三次元イメージで図化した鳥瞰図は、 中央の岩礁とその周りの水深5m以浅の サンドウエーブの状況を分かり易く表現しているため、 誰にでもイメージとして理解しやすい。 ■調査解析事例 ダム堆砂測量解析図 南東からの眺め鳥瞰図 海底底質判別図 |